文章練習

思いつくままキーボードでカタカタ

将棋の練習について

再び将棋を指すようになったきっかけは、とくにない。

強いて言えば、社会的に将棋がブームになってきたから、至る所で目にする機会が増えたことであろう。

兎にも角にも、将棋に強い関心を抱くようになったのは4か月ほど前である。

将棋に関しては浦島太郎状態のため、ネットで色々と検索してみたのである。将棋ウォーズなるアプリを見つけたので、さっそくインストールしてみると、ネット対戦ができるようだ。とはいえ、VSは状況を飲み込んでからのほうが良いと判断したので保留し、まずは練習対局をしてみる。人間相手に指す前に、勘をとりもどしたかったのである。

弱い。なんというか、コンピューターがわざと悪手を指すのだ。確認のために強いモードで対局しても弱い。わざとそういう仕様にしているようだ。これでは練習にならないと、他のアプリを試してみることにした。

調べてみると、「ぴよ将棋」「将皇」というアプリがあるようだ。どちらでも良かったのだが、名前がふざけているようだがヒント機能など充実しているので、ぴよ将棋を選ぶことにした。

これが強い。とはいえ、角換わりの序盤に僅かなスキがある場合があり、角の打ち込みでとがめると圧勝だが、互角程度の中盤戦だと間違えた瞬間にあれよと詰まされるのである。コンピューター初段の終盤寄せは鬼神の様である。

負けが続くと勝負自体が嫌になってくるので、10級程度のぴよをいじめてストレスを解消するのであるが、弱い相手と戦うだけの王様将棋は、まったく棋力の向上に繋がらない。このままダラダラと将棋を指していたところでダメだ、自分が強くならないと楽しめないと気がついた。ついに俺は、弱い相手にヘボ将棋を指すのを封印したのである。

強くなるために、基本的な手筋や3手詰程度の詰将棋をして底力を付けなくてはならないと決意した。

そもそも、久しぶりすぎて知らない囲いや戦法が増えていた。エルモ囲いとはなんだ?聞いたこともない。まずは囲いや戦法を一から勉強せねばならぬ。

戦法で一番驚いたのは、ゴキゲン中飛車だ。角道を開けたまま中飛車ってなんだ?と仰天した。振り飛車は角道を止めるのが基本である。中飛車は将棋を覚えたてのころはお世話になった戦法である。だから角道を開けるという発想がなかった。

しかも採用率が高い戦法のようだ。コンピューターも角道を開けたまま歩で位をとって五筋に飛車を振ってくる。なんだこの戦法はとググってみて初めて知ったが、俺が知らないだけで現在では普遍的な戦法なのである。余談だが、略してゴキ中は、響きがゴキブリみたいでよろしくないと思う。

将棋の勉強法

実戦をするなら、あくまでも対人である。きょうびコンピューターの棋力は普通の人間を凌駕している。だからコンピューター相手でも不足はないのだが、棋風やミスも含めて将棋だと俺は思っている。だから人間を相手に将棋を指すのが基本である。コンピューター対戦は、あくまでも対人間将棋のための手段である。目的は強い人間と指して良い勝負をすることである。棋譜をみるとわかる。コンピューター同士とプロ棋士棋譜はなにかが違う。コンピューターは人間が指せない手を指している。その局面その局面で最適手を指すから、こうしたい、ああしたいという思想が感じられないのである。

要するに俺の中では、コンピューターは勉強する手段として使うものであって、コンピューターと対局して勝ったら満足ではないのである。コンピューターと対局して、いかに勝つかを研究するのは、嵌め技を編み出すのも含めたコンピューターゲームの攻略である。将棋ではないと思う。しかし、プロ棋士がコンピューターと対戦するのはその限りではない。勝利するために対局するからである。

 

言いたいことがありすぎて、なにが言いたいのか。頭がこんがらがってきた。ブログ執筆前にメモを用意したほうが良いかもしれない。

将棋の実力は、努力か才能かについてもふれておきたかった。というのも、あの有名なエリクソンの著書ではチェスプレイヤーの事例が豊富だったからだ。チェスと将棋は似ている。チェスのグランドマスターへの言及は、そのまま将棋と共通していると思われる。

脳内将棋盤についても言及したい。が、気持ちが焦り、詳細に記載する気力が湧かない。まだリハビリ中である。後日書こうと思う次第である。

簡単に将棋が強くなる方法など存在しない。かといって、強くなりたいと努力をしても方法を間違えては時間がもったいない。効果的にトレーニングしたほうがいい。

俺の考えている方法を箇条書きしてみよう。

 

・実戦は得意戦法をマスターしてから

・三手詰将棋をとことんやる

・プロ棋士の将棋ウォーズ実況をみて考え方を学ぶ

まず、なぜ得意戦法をマスターしてからなのか説明する。序盤は実は一番気が抜けないのだ。初っ端で間違えると投了したくなるくらい不利になる。研究すれば成果があがるのも序盤である。得意戦法を2つほど持ち、序盤の変化を徹底研究しておくのである。

相手が居飛車振り飛車か、角道を開けるか止めるかで戦法を変えれば良いと考えている。俺は居飛車党なので、具体的には相居飛車なら矢倉か角換わり。そのほかにも相掛かりや横歩取りなど頻出する。居飛車は覚えることが多く大変である。

相手が振り飛車なら右四間飛車で対応する。ただしゴキ中には二枚銀など、他の戦法がいいだろう。あとは奇襲対策をしておけば、まあ、戦えるだろう。

 

つぎに、三手詰は詰将棋の基本である。一手詰も難しいのだが、考えられる手が少なければ強引に色々当てはめているうちに判ってしまうのである。三手詰は初手が判っても、その後の変化が判らないと解答できない。三手後の盤面を脳内将棋盤で把握していないと詰ませられないのである。

駒を動かさずに解くのが肝要である。詰みまでの手順で持ち駒や駒の配置が変化するのを頭の中だけで把握する能力を伸ばすのが目的だからである。

 

さいごに、将棋ウォーズの実況である。これは大体30分以内で高段者の対局を観戦するのだが、手の意味や意図を詳しく解説してくれるのが非常に勉強になる。指した手を覚えておいても、後の対局で通用するとは限らない。駒の配置が一つ違うだけで悪手になることもある。重要なのは考え方だ。その局面において、どういう方針でどういう考えで指すのかが重要であり、形だけ真似ても不発に終わる場合がある。深く意味を理解して指していないからである。

興味がある人は、YouTubeをアップしている人は何人もいるので、相性のよい人を探してみると良いだろう。

 

ここまで約2700文字である。1時間15分程度かかった。

書きたいことを書きまくる。現時点では快感である。完全な趣味であり、人から強制されたことでもないからだ。自身の興味あることだけを書くのは本当に楽しい。

少しずつだが、モノを書き発信することに抵抗感が薄れてきた実感がある。